好きな曲紹介その5~THE BLUE HEARTS 『情熱の薔薇』~
今回紹介するのは THE BLUE HEARTS の 『情熱の薔薇』です。
公式の動画が YouTube にあるので載せておきます。
このバンド自体は僕の親世代のバンドなので映像とかは白黒だったりしますが聴いたことがある人も多いのではないかと思います。ちょっとサムネが怖いかもしれませんがやさしい曲だと思うのでよかったら聴いてみてください。
好きな歌詞がいくつかあるので紹介します。
見てきた物や聞いたこと
いままで覚えた全部
でたらめだったら面白い
そんな気持ちわかるでしょう
今僕は大学院で数学を学んでいます。数学という学問はほかの学問に比べると、「証明」という営みによって一度完成された命題や定理の主張は絶対的に真であることが保証されます。未来永劫真偽が覆ることはほとんどないです。もちろん大きく見直され書き直されることはあったりしますが真偽自体が変わるということはほとんどないでしょう。僕はそんな数学を、たぶん多くの人よりは長く触れていているし、数学だけでなくほかの身の回りのことに関する自分なりの気付きや人に教わったり聞いたりしたこと、本で読んだり映像で見たりしたことがたくさんあります。そのおかげで自分なりに楽しい日々を送れています。
それでもこの歌詞にはなぜか共感します。
僕は今の自分の視野や解像度は今までの学びに依るところが大きいことは自覚しているのですが、だからこそ「このことを知らなかったら自分はどう考えていたのかな」みたいなことを思ったりしますし、「僕の学んできたことが全部でたらめだったらまた考え直せばいいし、もう一度学べると考えたら2度美味しいな」と思います。
もう一つの好きな歌詞はこちらです。
なるべく小さな幸せと
なるべく小さな不幸せ
なるべくいっぱい集めよう
そんな気持ちわかるでしょう
「なるべく小さな」というところが好きです。幸せも不幸せも大きいものは心に引っ掛かりやすいと思うのですが、小さなことにも、幸せだけでなく不幸せも、気付いていたいと思います。
今回はこれで終わりにします。